クライシスプラン

WRAP

一般的なクライシスプラン(引用・参照)

私のケアや意思決定に関しての責任(想いや意志)を周りの人が引き受ける必要があると、(周りの人たちが)わかるようなサインを明らかにします。誰に責任をもってもらいたいか、サポートしてもらいたいか、ヘルスケアや在宅計画に関すること、他人が助けてくれること、助けにはならないだろうが他人がそう選択するかもしれないことなどの概略を示すことです。主体的な事前の計画は、事態をコントロールできるように見える時でも、私をコントロールしてくれます。
これまでにメンタルヘルスに関しての困難さを経験した人なら誰もが、自分が「いい感じ」の時に、自分のためにクライシスプランを作れば良いのにと強く感じています。このプランはすべてのことが自分のコントロールの外にあると感じられるような時においても、ある程度自分の生活を保ち続けることを許すようにしてくれます。このプランを作るには時間がかかります。あなたにとって心地よいと思える人達(家族、友達、カウンセラー、ケースマネージャーなど)と取り組んで下さい。私にとってもっとも困難だったパートは、自分の責任をいつ他の人が引き受けて良いかを示すサインを明らかにするところでした。過去のつらい経験を思い出させるものでした。私は多くのサポートを受けながら、ゆっくりとこの作業を行いました。

クライシスプランは「いざという時に他の人が自動的にやってくれることを決めるプラン」「主体的な事前のプラン」「自分の取説を他者に共有してもらい、自分のリカバリーを実現するプラン」と思われます。

一般的なクライシスプラン10のパート(引用・参照)

①いい感じの時の私について
※初めて会う人にわかるようにいい感じの時の自分について書いておく(「日常生活管理プラン」にあげたリストのコピーでも可)
②誰かに責任をまかせなければならない事を示すサインの例
○歩き回り、じっとしていられない
○強迫的な行動をやめられない
○長時間全く動かない
○歯磨きなどの身体衛生を怠っている(何日?)
○料理や家事を何もしていない(何日?)
○人が言っていることを理解できない
○自分を傷つける、虐待的な行動や暴力行動
○犯罪行為
○物を壊す
○薬物を乱用する
○死にたいと口にする、死のうとする行動
○ベッドから起き上がらない
○食べることを拒否する
③責任をまかせたい人は誰か、まかせたくない人は誰か
○責任をまかせたい人を最低5名あげて下さい
○友達や家族、医療・保健・福祉関係者でもかまいません
○それらの人々に、サポーターのリストに加えてもよいか聞いて下さい
○クライシスプランを見せてどのような事が求められるのかを説明します
○意思決定やケアに関わって欲しくない人のリストも加えておき、その理由を書くことも可能
○サポーター間で意見の違いがあった時の解決方法についても書く
④医療・保健・福祉関係者の連絡先と薬の情報
○かかりつけの医師、病院の連絡先
○健康保険証の番号
○アレルギー
○服薬している処方内容と理由
○もし、薬が必要な場合に希望する薬の種類とその理由
○もし、他の薬が必要になった場合に同意してもよい薬とその理由
○避けなければならない薬とその理由
⑤受けてもよい治療と受けたくない治療
○受けたい治療と避けたい治療をリストにします
○役に立った「代替的な」治療(針・指圧・マッサージなど)と役に立たなかった治療を含める
⑥自宅・地域でのケア、一時療養(レスパイト)プラン
○入院は最善の策ではない事がよくあるので、自宅や地域で必要なケアを受けられるように綿密なプランを作っておきます
○そのためには、地域にどのような資源があるかを調べておく必要があるでしょう
⑦入院してもよい病院と入院したくない病院
○その理由
⑧「人からの助け」=人がしてくれると役に立つ事や余計に気分が悪くなる事、また、人にしてもらう必要のある事の例
◎助けになる事
○さえぎらずに、私の話を聞いてくれる
○私を抱きしめてくれる、歩き回るのをやめさせない
○リラクゼーションの指示を読んでくれる
○ピアカウンセリング
○散歩に連れ出してくれる
○絵を描くための道具を渡してくれる
○感情を表すことを許す
○話しかけない(話しかける)
○励まし、安心させてくれる
○おいしい食事を用意してくれる(具体的に)
○拘束されたり、人からの助けを必要だとしても、私を傷つけないようにしてくれる
○私が他の人を攻撃しないようにしてくれる
○請求書の支払いをする
○子どもとペットの世話をする
○雇用主に話をする
○食料品の買い物をする
○家事
◎助けにならないか、逆効果になりかねないので避けるべきこと
○何かを強制すること
○長い時間一人でいること
○からかわれること
○拘束・保護室の使用
○怒りを向ける
○私に対してイライラする、否定する
○聞いてくれない
○私を無理に楽しませようとする
○ある種の音楽とビデオ
⑨サポーターがクライシスプランに従わなくても良くなった事を示すサインの例
○3日間続けて睡眠がとれている
○自分のために料理を作り始めた
○一日最低2回食事がとれている
○身の回りのことができている
○会話ができる
○部屋の整理ができている
○不安にならずに人混みの中にいられる
○仕事に戻っている
○10分間じっと座っていられる
⑩重要な人の署名

私のクライシスプラン

クライシス(危機)が起きた時に、誰かに責任をもって頂かなければならないことを示すサインを見つけます。危機と言っても色々あると思うので、私の責任能力が欠如する時のサインを考えました。幸いにも私は自分の取扱説明書を既に作っていました。

自分の取扱説明書

自分の取扱説明書


これを参考にすると、私の危機は
○オーバーワークした時
○慣れないことをやって、失敗した時
○人間関係において、対立関係を築いてしまった時
○睡眠不足で、無理をした時
に訪れることがわかります。それぞれの対処法も考えたのですけれども、私の責任能力が欠如するのは、その対処ができず、自分を制御できない時だと思います。
誰でもそうだと思いますが、そんな時は自分では何もできません。私はこんな時、誰に何をお願いするのかを考えました。
○まず、常に共にいる妻に、「医療・保険・福祉関係と服用している薬情報」を渡すことにしました。
○そして、入院も含め、どんな治療が最適かは、私の精神科だけでなく、他科も含め、普段の担当医の判断を仰ぐことにしました。
○自宅での療養に関して、妻にお願いして、できるだけ、精神・身体を休めることに専念することにしました。
○調子が悪い時に役に立つことは、自分が誰かに制御されていると感じさせないようにすることです。
○その上で、その時の自分にできないことは他の人に任せてもらえるという安心が得られれば大変良いと思います。

私のクライシスプラン10のパート

①「いい感じの時の私はどんな感じか」
○やさしい・まじめ・つよい
○自分の状態に気付ける
○積極的に情報を取り入れられる
○清潔にできている
○お腹がすいてない
○敏感になっている
○自分を客観視できる
○怒りはしないが感性は豊かになっている
○気分に合った音楽を流せる
○冗談が言える
○滞りなくブログアップしている
○自分の思考を具現化できる
○物事を掘り下げて考えられる
○必要な本を手に取っている
○感謝の心や有り難いという気持ちを持っている
○親切
②誰かに責任をまかせなければならない事を示すサイン
○怒りの感情に支配されている
○不衛生になる(入浴・歯磨き・耳掃除をしない)(一週間以上)
○希死念慮に駆られている
○片付けをできなくなっている
③責任をまかせたい人は誰か、まかせたくない人は誰か
◎責任をまかせたい人
○妻 ○母 ○弟
○作業所のサービス管理責任者
○作業所の相談支援員
○作業所の作業指導員
○蓮田市福祉課障害福祉担当
○相談支援事業所の相談支援専門員
◎まかせたくない人
○自宅・実家付近の人は理解が乏しいので意思決定やケアに関わって欲しくない。
◎サポーター間で意見の食い違いがあった時は、リストにあげた人の順に、意見の優先順位があると思って下さい。
④医療・保健・福祉関係者の連絡先と薬の情報
○妻が把握している
⑤受けてもよい治療と受けたくない治療
◎受けてもよい治療
○単剤少量治療
◎受けたくない治療
○多量多剤治療
⑥自宅・地域でのケア、一時療養(レスパイト)プラン
○この地域に精神的なレスパイトができるところはないので、自宅療養が望ましい。
⑦入院してもよい病院と入院したくない病院
◎入院してもよい病院
○精神科主治医のすすめる病院(継続的に今の主治医にお世話になりたいから)
◎入院したくない病院
○身体拘束したり、保護室を使用する病院(過去に嫌な思いをしたから)
⑧「人からの助け」=人がしてくれると役に立つ事や余計に気分が悪くなる事、また、人にしてもらう必要のある事
◎助けになる事
○さえぎらずに、私の話を聞いてくれる
○感情を表すことを許す
○おいしい食事を用意してくれる(肉料理)
○拘束されたり、人からの助けを必要だとしても、私を傷つけないようにしてくれる
○私が他の人を攻撃しないようにしてくれる
○カードの支払いをする
○雇用主に話をする
○食料品の買い物をする
○家事
◎助けにならないか、逆効果になりかねないので避けるべきこと
○私の意志に反した制御をする
○考え方の押し付け
○拘束・保護室の使用
⑨サポーターがクライシスプランに従わなくても良くなった事を示すサイン
○一人で黙々と自室の片付けをするようになる
○身の回りのことができている
⑩重要な人の署名
○妻を代表とする

関連記事: