UMLを記述するためのツールは多々あります。Eclipseプラグインとしても様々なものが提供されています。Javaプログラミングの開発環境として利用されることの多いEclipseですが,プラグインを入れることにより,UMLモデリングを行う環境としても利用できるようになります。
「AmaterasUML」は,Project Amaterasで開発されているプラグインです。主な機能は以下の通りです。
・主なUML図の記述(クラス図,シーケンス図,アクティビティ図,ユースケース図)
・画像として保存
・Javaクラスのフォワード/リバース・エンジニアリング
・XMI形式のエクスポート/インポート(拡張コンポーネント)
◆導入(インストール)
AmaterasUMLのWebサイトから入手できます(執筆時点の最新はAmaterasUML Version1.3.4)。入手したアーカイブを解凍してできたjarファイルを,Eclipseのプラグイン・フォルダにコピーします。
動作にはGEF(Graphical Editing Framework)が必要です。GEFは,連載第5回「Europa(Eclipse 3.3)の注目機能はこれだ!」で紹介した「Europa」ディスカバリー・サイトに登録されています。また,「Eclipse IDE for Java EE Developers」にはあらかじめ同梱されていますので,別途入手する必要はありません。
◆モデリング
まず,プロジェクトを作成します(メニュー[ファイル]→[新規]→[プロジェクト]で[Java]→[Javaのプロジェクト]を選択)。次に,[ファイル]→[新規]→[その他]で[AmaterasUML]→[クラス図]を選択して,クラス図を作成するためのファイル(ここではsample.cld)を作成します。
クラス図の作成は,パレットから追加したいエンティティを選んで配置し,関連の線でつないでいきます。モデルをダブルクリックするか,プロパティビューで名前や修飾子を編集できます。
属性・操作はエンティティの右クリックメニューから追加します。名前や修飾子の変更はモデル上をダブルクリックか,プロパティビューで行います。
関連の線には,プロパティビューで多重度が設定できるようになっています。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071115/287312/?rt=nocnt 参照