<原文>
「つれづれなるままに、日ぐらし、すずりにむかいて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」
<現代語訳>
「退屈な、朝から晩まで、すずりにむかって、脳裏に去来する様々な雑多な事を、とりとめなく書いてみると、怪しげで妙にきちがいじみたものになった。」
https://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/tsuredure/turedure000_049/turedure000.htm を参照の上、上記の現代語訳を作成。
人生の書というべき随筆を上記のように記述し始めた作者の意図が奥深いものであることが想像できる。
「すらすら読める徒然草 (中野孝次 講談社文庫)」では、
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自分の心と向いあうとき
為(な)すこともなく退屈なまま、日がな一日硯(すずり)に向って、心に映っては消え、消えては 映る埒(らち)もないことどもを、浮ぶがまま、順序もまとまりもなく書きつけていると、自分が正気かどうかさえ疑われるような、狂おしい心持ちになってくる。
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とある(引用)。
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