土用の丑の日(どようのうしのひ)

暮らし

「土用の丑の日」と言えば、ウナギを食べて、元気になろうという日。2022年の土用の丑の日は、7月23日と8月4日。「土用」は旧暦で季節が移り変わる日の立春・立夏・立秋・立冬の前18日間のことをいい、実は年に4回あります。そのうち夏の土用に入って最初の丑(十二支の2番目)の日が「土用の丑の日」です。丑の日が2回めぐってくる年もあり、その場合は最初が「一の丑」、2度目は「二の丑」と呼ばれます。

「土用の丑の日」にウナギを食べる習慣は、江戸中期に始まり、起源には諸説あります。「平賀源内」が仕掛けたという説が有名です。今の時期のウナギの身がしまっているわけでもなく、冬場のウナギの方が美味しいはずなのですけれども…。バレンタインにチョコを買ったり、クリスマスにケーキやとり肉を食すのと似ているかもしれません。日本のイベントですね。折角なので楽しみたいところですが、今や絶滅危惧種となった「ウナギ」です。値段は高いです。うな重には、並・上・特上など、グレードがついていることもあります。ウナギの大きさによるグレードで、味に大きな違いはないようです。当日はお客が混んでいるので、日をずらして食べた方も多いのではないでしょうか。今日、特上のうな重や蒲焼きを食べられるかたは幸せですね。

「うなぎはどこで生まれるのか」は古代からの謎でしたが、2009年に日本大学生物資源科学部・塚本勝巳教授が、世界ではじめて太平洋のマリアナ諸島沖で卵の採取に成功しました。今まで日本のウナギのとれる北限は青森とされていましたけれども、最近は北海道で捕獲されることもあり、生息地が北上しているらしいです。