ポリヴェーガル理論

図 心理学

ポリヴェーガル理論(多重迷走神経理論)をわかりやすく説明したを作成しました。この理論は、私たちの自律神経系が、安全、危険、そして命の危険という3つの異なる状態でどのように機能するかを説明しています。

○腹側迷走神経系(緑:安全・つながり)
状態: 安心、リラックス、社会的交流
身体の反応: 心拍・呼吸が安定、消化が活発、表情が豊か
行動: 他者とつながる、遊ぶ、学ぶ

○交感神経系(黄色:危険・闘争/逃走)
状態: 脅威を感じる、活動的、警戒
身体の反応: 心拍・呼吸が速くなる、筋肉が緊張、消化が抑制
行動: 戦うか逃げるかを選択し、行動を起こす

○背側迷走神経系(赤:命の危険・フリーズ)
状態: 圧倒的な脅威、不動化、シャットダウン
身体の反応: 心拍・呼吸が遅くなる、筋肉が脱力、痛みを感じにくい
行動: 動けなくなる(フリーズ)、気を失う、解離

この図は、私たちの体が状況に合わせて自動的にこれらの状態を切り替えていることを示しています。例えば、ストレスを感じたときは黄色(交感神経系)に、さらに追い詰められると赤(背側迷走神経系)の状態になることがあります。そして、安全が確認されれば、緑(腹側迷走神経系)の状態に戻っていきます。このメカニズムを理解することは、自分自身の感情や体の反応をより深く理解し、ストレスに対処するのに役立ちます。

※「ポリヴェーガル理論(polyvagal theory:PVT)」は,その提唱者である精神生理学者Porges(1945年〜)の造語による,poly(「多数」の意)+vagal(「迷走神経」の形容詞形)の合成語名が示す通り,主に哺乳類以降の脊椎動物における複数の迷走神経の存在を基に,新たな自律神経の理論を打ち立てようとしたものである。その基軸を成すのは,ヒトを含む哺乳類における心臓を支配する副交感神経,つまり迷走神経の遠心性線維が,延髄背側の迷走神経背側運動核に起始し,主に横隔膜より下に投射し,徐脈に関与する「背側迷走神経」と,延髄腹側の疑核に起始し,横隔膜より上に投射し,心拍変動(呼吸性洞性不整脈)に関与する「腹側迷走神経」の2種類をもつことにある。その結果,各々がループ系を構成した「背側迷走神経複合体」「腹側迷走神経複合体」に「交感神経系」を加えた3つの成分により自律神経の動態を説明するものである。

※説明の引用先:https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.048812810680050530

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