バイオインフォマティクスのためのPerl入門

生物学

バイオインフォマティクスのためのPerl入門 単行本 – 2002/11/15

水島 洋 (著, 翻訳), 明石 浩史 (翻訳), ま たぬき (翻訳), 小林 慎治 (翻訳)

10年前であればコンピュータと生物学分野ような学術領域が重なりあうことは、ほとんどなく、生物学分野の研究においてコンピュータが中心的な役割を担てはいなかった。生物学は顕微鏡などで観察することが中心であったのである。しかし、現在ではヒトゲノム解析などのようにコンピュータは生物学的問題の発見や解析の過程において必要不可欠なものになり、生物学とコンピューティングの最先端の領域は互いに収束しつつある。このことは、生物学、遺伝学、新薬発見、医学といった分野に大変革をもたらしている。本年1月に発行して、反響を呼んだ『実践バイオインフォマティクス』の続編にあたる本書は、バイオインフォマティクスの分野でデータ解析の定番ツールとして、実際の研究現場で多用されている、Perl言語によるプログラミングについての手引き書である。
Perl言語の基礎をわかりやすく解説するだけでなく、実例として実際の生物学的データを活用した実践本位の内容となっている。

*バイオインフォマティクスのためのPerl入門*
プログラミング言語の「Perl(パール)」は、バイオインフォマティクスの世界で広く利用されている。その理由は、たんぱく質やDNAの長い配列の処理に適していることと、プログラム言語としてより一般的な「C」や「Java」に比べても、少ない行数でプログラムを構成できること。プログラムの作製時間が短縮でき、作業人数が限られる研究室には重宝だ。
バイオの用途に絞り込み、初心者でもPerlが手軽に習得できるように解説したのが本書だ。各章に例題が設けてあり、ごく短いプログラミングから学べる実践的な内容になっている。

DNAやたんぱく質の配列の表現、たんぱく質のモチーフ検索、データベースからの情報検索など、日々の研究で必要になる処理を想定して章が進んでいく。プログラミングの専門書は敷居が高いと感じるバイオ研究者でも、興味を持って読めそうだ。
(日経バイオビジネス2003/2/1Copyrightc2001日経BP企画..Allrightsreserved.) — 日経BP企画

内容(「MARC」データベースより)
バイオテクノロジーの分野で不可欠なコンピュータの利用を探求するバイオインフォマティクス。生物学者や生物学を学ぶ学生のための、バイオインフォマティクスの必修科目ともいえるPerl言語の手引き書。

出版社:オライリー・ジャパン (2002/11/15)
発売日:2002/11/15
言語:日本語
単行本:420ページ
ISBN-10:487311103X
ISBN-13:978-4873111032