「耐性領域(耐性の窓)」

耐性領域(耐性の窓)とは?

傷つくとその人の「耐性領域(耐性の窓)」が狭まることを知っておきましょう。また、狭くなったその領域を広げるヒントがあります。

※長谷川メンタルヘルス研究所の遊佐安一郎先生が作成した図を改変した図を記します。

「トラウマ(心的外傷)」が「危機」を与えて耐性領域を狭めるのに対して、「レジリエンス(回復力)」が「安心」を与えて耐性領域を広げることがわかりますでしょうか。

図の中央の緑色の領域が「耐性領域(耐性の窓)」を示しています。皆さんは常に「耐性領域(耐性の窓)」というものを持っています。耐性領域の範疇では、自分の生活で何が起きても対処できるような感覚を持てる。ストレスやプレッシャーを感じても、さほど苦にならない。社会的機能をこなすことができます。この領域が広いほど、ゆとりがあると思っていいでしょう。

耐性領域の上部のオレンジの部分は、過覚醒状態・闘争逃避状態(不安・怒り・混乱・圧倒された状態)を示します。過覚醒状態・闘争逃避状態(不安・怒り・混乱・圧倒された状態)では、体が戦うか逃げるかの行動を起こしたがる。反応が自分を乗っ取る。選択してではなく、危険・敵に意識が向き、記憶が悪い方に歪んでしまいます。

耐性領域の下部の青の部分は、過鎮静状態・凍結状態(無感覚・麻痺・呆然となった状態)を示します。過鎮静状態・凍結状態(無感覚・麻痺・呆然となった状態)では、体の、自分の全てをシャットダウンしたい反応が自分を乗っ取る。選択してではなく、記憶が途切れる。飛ぶこともあります。

「トラウマ(心的外傷)」はトラウマ体験(トラウマ再体験を含む)や非承認体験(人に認めてもらえなかった体験)や様々なストレスや不眠、その他その人にとって独特のトラウマとなりうる物事です。図の左側の右向きの赤い矢印にあたります。その人に危機感を与えます。

普段はある程度、広い「耐性領域(耐性の窓)」があります。しかし、一旦、「トラウマ(心的外傷)」を受けて、危機を感じると、過覚醒状態・闘争逃避状態や過鎮静状態・凍結状態の領域が広がることによって、「耐性領域(耐性の窓)」は、せばめられてしまいます。

「トラウマ(心的外傷)」により、危機を感じている時は、「耐性領域(耐性の窓)」が狭くなり、自分の生活で些細な事が起きても対処できず、ストレスやプレッシャーを重く感じて、大変な苦を味わうことになります。ひどいと社会的機能をこなすことができなくなります。通常のゆとりがなくなってしまうのです。

「耐性領域(耐性の窓)」が狭くなった状態を元の状態に戻すには、どうしたらいいのでしょうか。何が必要なのでしょうか。

それは「レジリエンス(回復力)」です。図の右側の左向きの緑の矢印にあたります。承認される体験(人に認めてもらえる体験)やマインドフルネスや活動・休息のバランスや呼吸法・筋弛緩法、その他その人にとって独特の「レジリエンス(回復力)」となりうる物事です。これらはその人に安心感を与えます。

「レジリエンス(回復力)」で、安心感を得ることにより、せまくなった「耐性領域(耐性の窓)」を広げる効果があります。

「レジリエンス(回復力)」の中で紹介した、「マインドフルネス」について知りたいかたには、「ジョン・カバットジン」さんの「マインドフルネスのはじめ方」というCD付きの本(金剛出版発行)をおすすめしたいです。

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