サイバーセキュリティ 組織を脅威から守る戦略・人材・インテリジェンス

サイバーセキュリティ

新潮社 2019.11.20 発行
松原実穂子 著
Cyber security サイバーセキュリティ
を読みました。

この書籍を手に取ったのは、私の自宅サーバのrootアカウントが乗っ取られ、悪意のあるファイルを植え付けられたためにHDDを3枚、壊されたのがきっかけでした。私は家庭内LANの外側に、自宅サーバを置いていました。セキュリティソフトもFirewallもSELINUXも使用しないで、WEBサーバーを公開していました。

ある日、ブラウザが開かなくなり、異変を感じた私は、そのサーバの電源を切り、HDDを警察に提出しました。今頃HDDは解析されているか、サンプリングされているでしょう。ちなみに3枚のHDDのうち、2枚はサーバーでRAIDを組んでいたもので、もう1枚はRAIDを組み替えようとした段階で、そこからブートしようとして失敗し、悪意のあるプログラムに侵されたものでした。

私はサイバーセキュリティを考えるようになりました。この本は、今の諸外国のサイバーセキュリティの現状や、日本の現状について、非常にわかりやすく書いてあります。私は日本でサイバーセキュリティに関わる人が非常に厳しい環境の中、ご尽力を降り注いでくれていることを知りました。

せめて、自分の家庭だけは自分で守らないといけないと思って、対策を練ってみました。しかし、卓越した腕を持つクラッカーの人にとって、私の家のネットワークはおもちゃにしか見えないでしょう。これからもできる限りのことはしたいと思っています。