喜怒哀楽とありますけれども…。

私事

喜怒哀楽ってありますよね。私は、この中の「怒」に注目したいです。「怒」以外の感情は人を豊かにしてくれると思います。ですが「怒り」の感情は持っていても何の得もありません。人はいったん怒りの感情を持ってしまうと自分でも制御できないくらいに怒ってしまうことがあります。当然怒りの対象(矛先)はあるのですが、どんな理由があるにせよ、怒ってしまっては自分がかわいそうです。なぜなら怒ったことを後で悔いるのが必然だからです。どんなに自分に正当性があろうと、怒りの感情を持ったために自戒の念に駆られることでしょう。ならば、いかなる時でも、その感情を持たないように日々、努めることが大切です。
最近では「アンガーマネージメント」という言葉で、怒りの感情を制御することの大切さを示すことがあります。私もつい忘れて、怒りに身を任せそうになることは、しばしばあります。でも、自分を大切にしたいなら、絶対に怒ってはならないと思っています。もしも受け入れがたいほど理不尽な思いをさせられて、怒りがこみあげてどうしようもない時もあるでしょう。そんな時は、まず「その場から離れる」ようにしましょう。それができない時は「時間をおく」ようにしましょう。深呼吸したりして、呼吸を整えることも大切です。
私の考え通りだと「我慢しろ」と言われているように思う方もいらっしゃるかもしれません。私は自分の感情を抑えつけて耐えることをすすめているわけではありません。冷静に相手に自分の思いを伝える方がより自分の状況を良くしてくれると言いたいのです。相手を傷つけることなく、自分の思いを伝えることを「アサーション」と言い、そのような姿勢を「アサーティブ」と言います。アサーティブに自分の思いを相手に伝えれば良いのです。そうすれば自分が我慢する必要はありません。相手によっては、そんな努力も無駄になるかもしれません。しかし、あなたはアサーティブになれた自分に対して、誇りを持つことができるでしょう。そして、理不尽な思いをしても、その場をうまくこなしているあなたのことを他の人は見ていないようで見ています。きっと、そんなあなたはまわりの方々から、信頼されることでしょう。