物語
あるところに外国に憧れている子供がいました。その子は「誰か話し相手になってください」と自分の気持ちを込めて、小さな紙に言葉と自分の連絡先を書きました。そして、手のひらにおさまるくらいの綺麗な半透明のボトルにその紙を入れました。その子は紙を入れたボトルをコルクで閉じ、そっと、海に投げました。ボトルは沖の方に流れていき、その子はボトルが見知らぬ地の誰かに届くのを願って浜辺を去りました。一週間、1ヶ月間、半年と経つにつれ、その子の期待は薄らいでいきました。ちょうど一年くらい経った頃、その子のもとに一通のエアメールが届きました。そこには「来月、君のところへ行きます」という返事がありました。その子は自分の手紙が海外の人に届いたのが嬉しくて仕方がありませんでした。家族に話し、どうやって、その人をもてなすかを考えました。約束の日、その子のところにその人はやってきました。その子の家族も総出で、感激し、できる限りのおもてなしをしたのです。その人はおもてなしを受けて、感動しました。その子に、「今度、私のウチに来て欲しい」と言いました。その子は「行きたいけれども、これ以上、家族に負担をかけるわけにはいかない...