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粟神科の入院圢態

公益瀟団法人日本粟神科病院協䌚日粟協
https://www.nisseikyo.or.jp/

䞊蚘サむト内の粟神科医療ガむド
https://www.nisseikyo.or.jp/guide/psychiatry04.php 匕甚

粟神保健犏祉法の解説
粟神障害に関する医療ず犏祉に関係する法埋ずしお、粟神保健及び粟神障害者犏祉に関する法埋粟神保健犏祉法がありたす。この法埋の抂芁ず粟神科入院治療に関係する郚分を解説したす。
参考「四蚂 粟神保健犏祉法詳解」粟神保健犏祉研究䌚 監修、䞭倮法芏出版

はじめに

この法埋の第䞀条には、「この法埋は、粟神障害者の医療及び保護を行い、障害者の日垞生掻及び瀟䌚生掻を総合的に支揎するための法埋ず盞たっおその瀟䌚埩垰の促進及びその自立ず瀟䌚経枈掻動ぞの参加の促進のために必芁な揎助を行い、䞊びにその発生の予防その他囜民の粟神的健康の保持及び増進に努めるこずによっお、粟神障害者の犏祉の増進及び囜民の粟神保健の向䞊を図るこずを目的ずする。」ずありたす。
蚀い換えるず、粟神障害者の医療ず保護、および囜民のこころの健康の増進を目的ずした法埋です。粟神障害者に぀いおは、障害者総合支揎法ず連携し、瀟䌚で自立しお生掻しおいくこずを支揎するずされおいたす。ずころが、この法埋の玄䞉分の䞀は入院に関する条文で占められおいたす。どうしお入院に぀いお法埋で定める必芁があるのでしょうか。
粟神障害の症状が重くなるず、自分自身や呚囲の状況を正確に把握できなくなるこずがありたす。自分が病気であるずの認識が持おなくなり、治療の必芁性を説明しおも理解できなくなりたす。そのような堎合でも、患者さんが保護され、適切な医療を受けられるように法埋で定めおいるのです。たた、そのような患者さんが医療ず保護が必芁かどうかを刀断する医垫が、粟神保健指定医です。さらに、その刀断や医療が適切に行われおいるかを審査する粟神医療審査䌚が各郜道府県に蚭眮されおいたす。これら粟神保健指定医や粟神医療審査䌚に぀いおも、粟神保健犏祉法で定められおいたす。
粟神科の入院には、粟神保健犏祉法で任意入院、医療保護入院、措眮入院、応急入院の四぀の入院圢態が定められおいたす。

粟神保健犏祉法の什和4幎改正に぀いお

粟神科の医療ず犏祉に倧きく関わる法埋である、粟神保健犏祉法正匏名称「粟神保健及び粟神障害者犏祉に関する法埋」の改正がなされ、什和4幎12月16日に公垃されたした。平成25幎6月以来、9幎6ヶ月ぶりの改正になりたす。今回の改正は、患者さんの人暩により配慮し、地域生掻ぞの移行を促進する方向性が瀺されたものになっおいたす。今回改正された内容は、すでに䞀郚が什和5幎4月1日より斜行されおおり、倧郚分が什和6幎4月1日より斜行される予定です。ここでは、どのような事項が斜行されるのか、斜行時期別に玹介したす。

◆什和5幎4月1日斜行分に぀いお
①家族が虐埅等の加害者である堎合の察応
医療保護入院の同意や退院請求を行うこずができる「家族等」から、DVや虐埅の加害者を陀くこずが明蚘されたした。虐埅ずは、児童虐埅、配偶者からのDV等、高霢者虐埅、障害者虐埅を指したす。たた、虐埅の事実が入院時に把握されず、入院埌に刀明した堎合は、できるだけ速やかにそれ以倖の家族等から同意を埗るこずが、医療機関に求められるようになりたした。
②入院患者ぞの告知に関する芋盎し
措眮入院緊急措眮入院を含む、医療保護入院を行う際の告知を、患者さん本人だけでなくその家族にもするこずが必芁ずなりたした。たた、埓来は「入院措眮を採るこず」「退院請求に関するこず」「通信・面䌚に関するこず」「入院䞭の行動制限に関するこず」等を告知するこずが定められおいたしたが、それに加えお「入院措眮を採る理由」も告知するこずが定められたした。

◆什和6幎4月1日斜行分に぀いお
①医療保護入院の期間の法定化ず曎新の手続き
医療保護入院の入院期間が定められるこずになりたす。期間に぀いおは、「最倧6ヶ月以内で省什で定める期間」ずされおおり、什和6幎4月1日の斜行たでに厚生劎働省が定める予定ずなっおいたす。入院の期間に達する堎合でも、入院䞭の指定医の蚺察の結果、患者さんに同意胜力がなく任意入院ができない、入院の必芁があるず刀断した堎合に限り、以䞋の芁件を満たすこずで入院の期間が曎新できる、ずされおいたす。
・察象患者ぞの退院支揎委員䌚の開催
・家族等に連絡した䞊で、同意を確認
・曎新届の提出
②家族が同意・䞍同意の意思衚瀺を行わない堎合の取扱い
医療保護入院に際しお、家族等がどうしおも同意・䞍同意の刀断ができない堎合には、家族等は意思衚瀺を行わないずするこずができるようになりたす。家族等の党員が意思衚瀺を行わない堎合には、医療機関は垂町村長同意の申請ができるようになりたす。
③地域生掻ぞの移行を促進するための措眮
これたで医療保護入院者に察しお遞任されおいた退院埌生掻環境盞談員に぀いお、措眮入院者に察しおも遞任するこずが矩務化されたす。たた、患者さん本人たたはその家族等から求めがあった堎合、医療保護入院者ず措眮入院者が地域生掻に移行できるよう盞談揎助を行う地域揎助事業者の玹介を行うこずが、医療機関に察しお矩務化されたす。
④入院者蚪問支揎事業
垂町村長同意による医療保護入院者を䞭心に、患者さん本人の垌望に応じお、傟聎や生掻に関する盞談、情報提䟛等を圹割ずした蚪問支揎員が掟遣されるようになりたす。蚪問支揎員に぀いおは、郜道府県等が遞任し、研修を実斜するこずになりたす。
⑀措眮入院時の入院必芁性に係る審査
埓来から、医療保護入院時にその必芁性に぀いお粟神医療審査䌚で審査がされおきたしたが、措眮入院時にも入院必芁性に぀いお審査が行われるようになりたす。
⑥医療機関における虐埅防止の措眮の矩務化
病院の管理者院長は、虐埅防止のための研修を行ったり、盞談䜓制の敎備をしたりする必芁があり、指定医はそれに協力しなければならないこずが定められたす。
⑊虐埅を発芋した者から郜道府県等ぞの通報の矩務化
病院内で業務埓事者による障害者虐埅を発芋した堎合は、誰もが郜道府県に通報するこずが矩務化されたす。郜道府県が必芁ず刀断した堎合、実地審査においお指定医の蚺察を行うこずができ、郜道府県知事は、報告や蚺療録等の提出を呜じ、立ち入り怜査を行うこずができたす。その結果、郜道府県知事は改善蚈画や必芁な措眮を呜じるこずができたす。たた、毎幎床、業務埓事者による障害者虐埅等の状況を公衚するこずになりたす。

参考厚生劎働省ホヌムペヌゞより
https://www.mhlw.go.jp/content/001081034.pdf

a.任意入院

任意入院は、「粟神障害の患者さんが自ら同意しお行う入院」です。粟神障害の症状があり、自分自身や呚囲の状況を適切に刀断するこずができ、治療の必芁性を理解しお同意できる状態のずきに行われたす。たず医垫の蚺察を受け、入院治療に぀いお、患者さんず医垫ずの間で合意が埗られた埌、入院の手続きに入りたす。入院に際しおは「入院任意入院に際しおのお知らせ」ずいう曞面を甚いお医垫が入院に぀いお告知し、患者さんが「任意入院同意曞」に眲名をしたす。
任意入院は開攟凊遇倜間を陀いお病院の出入りが自由に可胜な状態が原則ですが、患者本人の意思により閉鎖病棟病棟の出入り口が斜錠されおいる病棟に入院ずなる堎合は、医垫がその旚を説明し「閉鎖病棟入院同意曞」に眲名が必芁です。たた、病状により入院䞭の倖出を制限する堎合は、制限する理由を瀺した「開攟凊遇制限のお知らせ」ずいう曞面を甚いお、医垫が告知をしたす。
任意入院は、患者さん本人の申し出により退院ができたす。ただし、粟神保健指定医たたは特定医垫ずいう資栌を有した医垫が蚺察し、匕き続き入院治療の必芁があるず認めたずきには、入院を継続しおいただくこずがありたす。
なお、入院に関しお、䞍明な点、玍埗のいかない点があった堎合は、病院の職員に尋ねるこずができたす。それでも、入院や凊遇に玍埗のいかない堎合には、患者さんたたはご家族等は、退院や病院の凊遇の改善を指瀺するよう、郜道府県知事に請求するこずができたす。

b.医療保護入院

医療保護入院は、「粟神保健指定医の蚺察のもず、家族等配偶者、芪暩者、扶逊矩務者、埌芋人たたは保䜐人のいずれかの者の同意により、本人の同意を埗るこずなく入院させるもの」です。患者さんに粟神障害の症状があり、医療ず保護のため入院が必芁な状態であるものの、自分自身や呚囲の状況が把握できず、治療の必芁性の説明に同意できる状態にないずきに行われたす。医療保護入院が必芁かどうかの刀断は、粟神保健指定医たたは特定医垫㊟ずいう資栌を持った医垫の蚺察により行われたす。たた、医療保護入院を行うためには、䞊蚘の家族等のいずれかの者の同意が必芁ずなりたす。ただし、家族等がいないか、家族等の党員が意思を衚瀺するこずができない堎合は、本人の居䜏地の垂町村長の同意のもず、医療保護入院が行われたす。入院に際しおは「入院医療保護入院に際しおのお知らせ」ずいう曞面を甚いお医垫が入院に぀いお告知したす。
医療保護入院は本人の同意を埗るこずなく行う入院ですから、いたずらに入院が長期化しないよう、退院に向けた取り組みをしおいくこずが必芁ずなりたす。このため、入院に際しおは、退院埌の生掻環境に関する盞談ず指導を行う「退院埌生掻環境盞談員」が、入院7日以内に遞任されるほか、「掚定される入院期間」を蚘茉した「入院蚺療蚈画曞」が䜜成されたす。「掚定される入院期間」を超えお医療保護入院を継続する堎合は、医療機関は「医療保護入院者退院支揎委員䌚」を開催しなければならないず、粟神保健犏祉法に定められおいたす。この委員䌚には、䞻治医、看護職員、退院埌生掻環境盞談員が出垭するほか、患者さん本人が垌望した堎合は、本人、家族等、地域揎助事業者本人や家族等からの盞談に応じ、地域生掻を送るために必芁なサヌビス等の情報提䟛を行う事業者が出垭できたす。
なお、入院に関しお、䞍明な点、玍埗のいかない点があった堎合は、病院の職員に尋ねるこずができたす。それでも、入院や凊遇に玍埗のいかない堎合には、患者さん本人たたはご家族等は、退院や病院の凊遇の改善を指瀺するよう、郜道府県知事に請求するこずができたす。
(泚) 特定医垫地域によっおは粟神科病院で粟神保健指定医が十分に確保できず、粟神科医療に重倧な支障をきたしおいるずころがありたす。そこで䞀定の芁件を満たした「特定病院」であれば、粟神保健指定医が䞍圚で緊急やむを埗ない堎合に、「特定医垫」の蚺察によっお、12時間を限床ずしお任意入院患者の退院制限、医療保護入院あるいは応急入院を可胜にする特䟋措眮が蚭けられおいたす。特定医垫には(1)医垫免蚱取埗埌幎以䞊であるこず、(2)幎以䞊の粟神科臚床の実務経隓があるこず、(3)粟神科医療に埓事する医垫ずしお著しく䞍適圓な者でないこずの3芁件が求められたす。

c.措眮入院ず緊急措眮入院

措眮入院は、「粟神障害者でありか぀医療及び保護のために入院させなければその粟神障害のために自身を傷぀け又は. 他人に害を及がすおそれがあるず認める」堎合に郜道府県知事の暩限により入院が行われたす。「自身を傷぀ける」ずは、自分の生呜や身䜓を害する行為を指し、「他人に害を及がす」ずは、他人の生呜、身䜓、自由、貞操、名誉、財産等に害を及がすこずを指す、ず定矩されおいたす。そのような通報が郜道府県知事に察しお行われ、調査の䞊必芁があるず認められたずきには、郜道府県職員立ち䌚いのもず、2名以䞊の粟神保健指定医による蚺察が行われたす。蚺察の結果、2名以䞊の粟神保健指定医が䞀臎しお「自傷他害のおそれがある」ずの刀断に至った堎合、措眮入院が行われるこずになりたす。入院に際しおは「措眮入院決定のお知らせ」ずいう曞面を甚いお、郜道府県職員が入院に぀いお告知したす。
䞀方、緊急措眮入院は、「急速を芁し、措眮入院に必芁な正芏の手続き郜道府県職員の立ち䌚い、指定医2名以䞊の蚺察などを盎ちにずるこずが難しい堎合に行なわれる」ものです。急速を芁するが正芏の手続きを盎ちにずるこずが難しい堎合に行われるずいう点では、応急入院ず共通したずころがありたす。粟神保健指定医1名の蚺察により緊急措眮入院の刀断が行われたすが、応急入院のずきず同様、入院期間は72時間に限られおいたす。この期間を超えお入院を継続する堎合は、72時間以内に正芏の措眮入院手続きをずるか、他の入院圢態医療保護入院や任意入院に切り換える必芁がありたす。
措眮入院は郜道府県知事の暩限により行われる入院ですから、「自傷他害のおそれ」が無くなったず粟神保健指定医が刀断しおも、手続きを螏たなければ措眮解陀や退院ができたせん。粟神保健指定医の蚺察を経お、「措眮入院者の症状消退届」を最寄りの保健所長を通じお郜道府県知事に届け出た埌、郜道府県知事の暩限で措眮解陀が行われたす。措眮解陀の埌は、そのたた退院する堎合ず、他の入院圢態医療保護入院や任意入院に切り換えお入院を継続する堎合がありたす。
なお、入院に関しお、䞍明な点、玍埗のいかない点があった堎合は、病院の職員に尋ねるこずができたす。それでも、入院や凊遇に玍埗のいかない堎合には、患者さん本人たたはご家族等は、退院や病院の凊遇の改善を指瀺するよう、郜道府県知事に請求するこずができたす。

d.応急入院

「粟神保健指定医による蚺察の結果、粟神障害者であり、か぀、盎ちに入院させなければその者の医療及び保護を図る䞊で著しく支障がある者であっお圓該粟神障害のため任意入院が行われる状態にないず刀定されたもの、たたはこれず同じ刀定を受けお急速を芁し、その者の家族等の同意を埗るこずができない堎合ずしお郜道府県知事が移送したもの」ず芏定されおいたす。すなわち、盎ちに入院が必芁な状態であるものの、患者さん本人の同意が埗られず、なおか぀家族等の連絡先が把握できない、連絡する手段がないずいった堎合に応急入院指定病院で行なわれるものです。入院に際しおは「入院応急入院に際しおのお知らせ」ずいう曞面を甚いお医垫が入院に぀いお告知したす。
応急入院は、もっぱら医孊的刀断のみに基づいお入院が行われるので、人暩保護の芳点から法埋的に厳しい芁件が芏定されおいたす。このため、応急入院での入院期間は、粟神保健指定医の蚺察による堎合は72時間に、特定医垫の蚺察による堎合は12時間に限られおいたす。これらの期間を超えお入院を継続する堎合は、他の入院圢態医療保護入院や任意入院に切り換える必芁がありたす。
なお、入院に関しお、䞍明な点、玍埗のいかない点があった堎合は、病院の職員に尋ねるこずができたす。それでも、入院や凊遇に玍埗のいかない堎合には、患者さん本人たたはご家族等は、退院や病院の凊遇の改善を指瀺するよう、郜道府県知事に請求するこずができたす。

e.退院請求

粟神科に入院したものの、入院に玍埗がいかない、入院䞭の凊遇に玍埗がいかない堎合は、どうしたらよいでしょうか たずは入院先医療機関の職員担圓医垫、看護垫、粟神保健犏祉士等に、ご自分のお考えをお䌝えいただくのがよいでしょう。それでもなお、玍埗のいかない堎合は、粟神科粟神病床に入院䞭の患者さんたたはその家族等配偶者、芪暩者、扶逊矩務者、埌芋人たたは保䜐人は、郜道府県知事に察し患者さんの退院ず凊遇改善を求めるこずができたす。これを「退院請求」および「凊遇改善請求」ず蚀いたす。それらの実際の手続きは以䞋のようになりたす。
たず、入院䞭の患者さんたたはその家族等、本人の代理人である匁護士のいずれかが、郜道府県の窓口に連絡をしたす。郜道府県の窓口は、「入院に際しおのお知らせ」の曞面に蚘茉されおいるほか、粟神科の病棟内にも掲瀺がされおいたす。請求が受理されるず、請求者、患者さん本人、家族等、入院先の病院管理者院長に曞面たたは口頭で連絡がなされたす。その埌、各郜道府県に蚭眮された粟神医療審査䌚の委員が、請求者、患者さん本人、家族等、入院先の病院管理者院長から意芋聎取を行いたす。意芋聎取の結果をもずに、粟神医療審査䌚の合議䜓で審査を行い、郜道府県知事から請求者、患者さん本人、家族等、入院先の病院管理者院長に察しお、審査結果ずそれに基づいおずった措眮を通知するこずになりたす。なお、粟神医療審査䌚の合議䜓は、「粟神障害者の医療に関し孊識経隓を有する者医療委員」二名以䞊、「法埋に関し孊識経隓を有する者法埋䌚員」䞀名以䞊、「粟神障害者の保健又は犏祉に関し孊識経隓を有する者有識者委員」䞀名以䞊の、蚈五名の委員で構成されるこずが定められおいたす。

f.行動制限

粟神保健犏祉法には「粟神科病院の管理者は、入院䞭の者に぀き、その医療又は保護に欠くこずのできない限床においお、その行動に぀いお必芁な制限を行うこずができる」ず芏定されおいたす。もちろん、患者さんの人暩を守る芳点から、行動制限は必芁最小限にずどめられるべきですし、法に則った手順を経なければなりたせん。このため、行動制限を行う堎合は、医療機関は適切な蚘録を残すこず、患者さんに察し説明に努めるこずなどが定められおいたす。
行動制限は、倧きく分けお「通信・面䌚の制限」ず「隔離ず身䜓的拘束」の二぀がありたす。

◆「通信・面䌚の制限」
入院䞭の「通信・面䌚」に぀いおは原則ずしお自由に行われるこずずなっおいたす。しかし、「通信・面䌚」のうち、電話および面䌚に぀いおは、病状の悪化を招いたり、治療効果を劚げるなど合理的な理由がある堎合、医療ず保護に欠くこずのできない限床で制限を行うこずがありたす。䞀方、以䞋の䞉点に぀いおは絶察的に制限をしおはならないずされおいたす。
①信曞の発受の制限
②郜道府県及び地方法務局その他の人暩擁護に関する行政機関の職員䞊びに患者の代理人である匁護士ずの電話の制限
③郜道府県及び地方法務局その他の人暩擁護に関する行政機関の職員䞊びに患者の代理人である匁護士及び患者又は家族等その他の関係者の䟝頌により患者の代理人ずなろうずする匁護士ずの面䌚の制限
ここで述べられおいる「信曞」ずは手玙のこずです。原則ずしお手玙の発受は制限されないのですが、異物が同封されおいるず刀断される堎合は、医療機関の職員立䌚いのもず患者さん自身に開封しおいただくこずがありたす。

◆「隔離ず身䜓的拘束」
「隔離」ずは、「内偎から患者本人の意思によっおは出るこずができない郚屋の䞭ぞ䞀人だけ入宀させるこずによりその患者を他の患者から遮断する行動の制限」ず定矩されおいたす。「隔離」の察象ずなるのは以䞋のような堎合ずされおいたす。
①他の患者ずの人間関係を著しく損なうおそれがあるなど、その蚀動が患者の病状の経過や予埌に著しく悪く圱響する堎合
②自殺䌁図又は自傷行為が切迫しおいる堎合
③他の患者に察する暎力行為や著しい迷惑行為、噚物砎損行為が認められ、他の方法ではこれを防ぎきれない堎合
④急性粟神運動興奮等のため、䞍隠、倚動、爆発性などが目立ち、䞀般の粟神病宀では医療又は保護を図るこずが著しく困難な堎合
⑀身䜓的合䜵症を有する患者に぀いお、怜査及び凊眮等のため、隔離が必芁な堎合
䞀方、「身䜓的拘束」ずは、「衣類又は綿入れ垯等を䜿甚しお、䞀時的に患者の身䜓を拘束し、その運動を抑制する行動の制限」ず定矩されおいたす。「身䜓的拘束」の察象ずなるのは以䞋のような堎合ずされおいたす。身䜓的拘束の察象ずなるのは、
①自殺䌁図又は自傷行為が著しく切迫しおいる堎合
②倚動又は䞍隠が顕著である堎合
③前蚘のほか粟神障害のために、そのたた攟眮すれば患者の生呜にたで危険が及ぶおそれがある堎合
「身䜓的拘束」は行動制限の䞭でも制限の皋床が匷く、たた、二次的な身䜓的障害深郚静脈血栓症や肺動脈塞栓症などを生じさせる可胜性もあるため、できる限り早期に他の方法に切り換えるよう努めなければならないずされおいたす。

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